2007年01月24日 |
第4・四半期のポリオレフィンはほとんどの品種が前年割れ |
先安観の広がりで多くの需要家が買い控えに |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
汎用4大樹脂の06年第4・四半期(10〜12月期)の国内向け出荷量は4樹脂とも前年同期を下回った。 これには、需要家の多くが今年1〜3月期における樹脂価格の引き下げが必至と判断して当面の手当てを極力絞る行動に出たことが大きく影響したのではないかと見られる。フィルムや雑貨などの市況商品向けの品種の落ち込みが特に大きい点が注目される。 LDPEでは、最大商品分野のフィルム用が4%減となり、他の品種も多くが前年割れもしくは前年並みにとどまったったため、加工紙用が4%伸びたもののトータルでは3%の減少となった。 HDPEの場合もフィルム用の11%減が特に目を引く。他の品種もパイプ用の4%増を除いて前年割れとなっている。PPでは、フィルム用がPEとは逆に前年をわずか(1%)上回っているが、最大消費品種の射出成形用が1%減となったため国内の総出荷量は2%減となった。射出成形用の減少は、雑貨向けとコンテナー・パレット向けの大幅減によるもの。自動車部品を中心とする工業用は5%程度の伸びを遂げた模様。 PSの場合は、電機・工業用がTV向けの需要の好調で7%増となったものの、同じく雑貨用が16%もの減少となったことと、FS用が'%減と低迷を続けたことが響いて国内向けの総出荷量は3%の減少となった。 ニュースリリース参照 【18年10〜12月】 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1169618345.tif |