2007年01月31日
昨年4Qの輸入ナフサ価格、46,100円に
国産ナフサは前期比6,000円安の48,100円
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が30日に集計した06年12月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの同月の総輸入数量は240万9,976キロリットル、総輸入金額は1,063億5,082万1,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は44,129円ということになる。
 
 前月の確定平均価格を同945円(2.1%)下回っている。10月から11月にかけてのドル単位の契約価格が原油のスポット相場に連動してのナフサの国際スポット価格の下落に伴って8〜9月を大きく下回ったことによる。06年の月単位の最高値は9月の52,950円であった。それに対比すると同8,821円(16.7%)安となる。昨年4月の46,099円とほぼ同じレベルであり、前年同月に比べると同465円(1.0%)安ということになる。
 
 この結果、昨年10〜12月期の速報ベースの総輸入数量は762万1,560キロリットル、総輸入金額は3,514億8,078万1,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は46,117円となる。100円以下を四捨五入した価格は46,100円で、前期(7〜9月期)を同6,000円(11.5%)下回る。ただし前年同期に比較すると同800円(1.8%)高い。
 これに伴い、同期の国産ナフサの基準価格は同48,100円となる。前期は同じく同6,000円安くなる。
 
 このため樹脂加工企業は、今年1〜3月期の樹脂価格の引き下げを求めてくる。ほとんどの加工企業はナフサ価格の下降分見合いの値下げを要求する構え。しかし樹脂メーカーは、これまで上昇の一途をたどってきた用役費や副資材費のアップ分は全て樹脂メーカー側で負担してきたので需要家側の要求をそのまま受け入れると採算を維持できなくなるとしている。