2001年07月19日
主要石化製品の6月の生産、前年超えは3品目だけ
エチレンは6%減の54万2,300トンどまり
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学、石油化学工業協会

 石油化学工業協会の集計によると、主要石油化学製品の6月の生産実績は、未集計のVCMとPVCを除く16品目のうちで前年同月を上回ったのはわずか3品目となった。
 前年超えとなったのは、LDPE(17%増=14万5,400トン)、PP(5%増=19万8,900トン)、キシレン(14%増=35万8,800トン)だけ。
 エチレンは6%減の54万2,300トンにとどまっている。これは、昭和電工と三菱化学の設備休止によって全体の生産能力が6.6%減ったのと、誘導品の需要の縮小を睨んでの稼働率調整の進展によるもの。誘導品の中では、PSの16%減(7万9,000トン)、ANの11%減(5万9,400トン)、SBRの25%減(2万8,400トン)、BRの30%減(1万7,600トン)、トルエンの12%減(9万5,400トン)--などの大幅な縮小が目につく。一部の製品を除き、内外需の減退に対応して減産を強化している様子がはっきりうかがえる内容となっている。
 主要石化製品の6月実績は別表の通り。

2001年6月主要石油化学製品生産実績(表)