2007年01月31日 |
主要化学品の輸出、12月は前年超えと前年割れが半々 |
年計では過半の品目が前年の実績を下回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が31日に集計したところによると、合計22品目の主要化学品の06年12月における輸出通関数量の前年同月比は前年同月を上回った品目と下回った品目とがともに11品目ずつとなった。 最近は前年同月割れの品目が過半を占める傾向にあったが、12月はわが国の化学企業の多くが年末の在庫調整を目的に輸出ドライブをかけたためしばらく振りにイーブンのかたちとなった。 前年同月を上回った製品ではVCMの17.1%増、ANの16.4%増、PVCの13.6%増などが目を引く。逆に前年同月を下回った製品ではEGの47.9%減とPH(フェノール)の20.5%減が目立つ。 これに伴う主要化学品の06年の年間総輸出量の前年比は、合計22品目のうち12品目が前年を下回り、10品目が前年を上回るかたちとなった。前年割れが過半を占めたのは、最大の輸出先である中国の主要化学品の輸入量が国産化の進展に伴って減少したため。 前年を下回った製品の中ではEGの30.6%減、ANの28.8%減、BZ(ベンゼン)の20.9%減などが特に目を引く。前年を上回った製品の中ではプロピレンの30.7%増、VCMの24.5%増、BPA(ビスフェノール-A)の15.6%増などが目立つ。 主要化学品の06年12月の輸出通関数量と年計の実績は別表の通り。 【関連ファイル】 主要化学品の06年12月の輸出通関数量と年計の実績 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1170251094.xls |