2007年02月05日 |
三井化学、タイTPP社向けにポリプロピレン製造技術ライセンス |
【カテゴリー】:経営(海外、新製品/新技術) 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は5日、タイ・サイアムセメントグループのSCG Chemicals Co., Ltd.(SCGケミカル社) 傘下のタイポリプロピレン社(TPP)と、1月31日付で年産40万トンのポリプロピレン製造第3プラント向け技術ライセンス契約を締結したと発表した。 同プラントは、SCGケミカル社が計画を進めているNo.2クラッカー・プロジェクトの主力誘導品プラントのひとつとなる。 <技術ライセンスの概要> (1)ライセンス対象技術 ポリプロピレン製造技術 「ハイポール〓法」 (2)対象プラント TPP社PP製造第3プラント (生産能力 : 年産40万トン) (3)プラント建設地 タイ国 ラヨン県 (4)プラント完工 2010年中(予定) 三井化学はTPP社に対して、第1・第2プラントのライセンスを既に実施している。第3プラントは、同社大阪工場で稼動中の最新鋭プロセス(年産30万トン)をベースとした世界最大級の年産40万トンプラントで、これによりTPP社のPP生産能力は合計年産72万トンとなる。 今回の技術は、自動車部品など高度な物性要求に対応できる特徴をもっている。 SCGケミカル社は、年産40万トンの高密度ポリエチレンプラントの建設も計画しているが、これにも三井化学のスラリー法ポリエチレン製造技術の採用が決定している。(実施は傘下のタイポリエチレン社) 【 SCG Chemicals Co., Ltd.の会社概要 】 (1)事業内容: サイアムセメントグループの化学企業を統括する持ち株会社 (2)本社所在地: タイ バンコク市 (3)資本金: 約71億バーツ (約213億円) (4)傘下企業の主要石化プラント生産能力 (年産) :◇エチレン 80万トン ◇プロピレン 40万トン ◇HDPE(三井化学技術) 56万トン ◇ HDPE/LLDPE 42万トン ◇ PP(三井化学技術) 32万トン ◇LDPE 10万トン 。 (5)傘下企業の新設計画 (2010年完工予定=年産) :◇エチレン 90万トン ◇プロピレン 80万トン ◇ HDPE(三井化学技術) 40万トン ◇ LLDPE 30万トン ◇PP(三井化学技術) 40万トン。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1170646176.pdf |