2007年02月06日 |
POフィルムの輸入も活発 |
06年の実績、目立つ中国品の伸び |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
PE袋にとどまらずPEフィルムとPPフィルムの輸入も06年は活発であった。PE袋同様に両フィルムの場合も中国品の伸びの大きさが特に目を引く。 PEフィルムの06年の総輸入数量は120,777トンで、前年の実績を15.4%上回った。数量が最も多かったのは引き続きマレーシア品で、50,128トンとなっている。しかし前年に対する伸び率は5.0%で、平均を大きく下回っている。大幅な伸びを遂げているのはタイ品と中国品で、前者は68.5%、後者は56.6%それぞれ前年を上回っている。うち中国品は数量の面ではタイ品を大きく上回ってマレーシア品に次ぐ第2位の規模となっている。 一方のPPフィルムの06年の総輸入数量は46,829トンで、前年を7.0%上回った。数量面のトップは中国品で14,409トンとなっている。伸び率のトップも中国品で前年を26.5%上回っている。 両フィルムとも国産品の出荷数量はPE袋ともどもこの数年完全な伸び悩み状態にある。それに対して輸入品は絶対量こそまだ小さいものの、伸び率は高い。特に中国品の増加振りが目立つが、大手商社筋によると中国国内ではフィルムメーカーが一層の増産を目指している模様なので、今後も中国品の輸入は増え続けると予想される。 両フィルムの06年における上位4ヶ国別の輸入通関数量は以下の通り。 [PEフィルム] ▽マレーシア品 50,128トン(105.0%) ▽中国品 21,384トン(156.6%) ▽韓国品 14,560トン(94.4%) ▽タイ品 11,048トン(168.5%) 合計 120,777トン(115.4%) [PPフィルム] ▽中国品 14,409トン(126.5%) ▽韓国品 11,881トン(96.6%) ▽フリピン品 4,904トン(79.9%) ▽マレーシア品 4,841トン(111.6%) 合計 46,829トン(107.0%) |