2007年02月09日
東ソー、中国向けVCMの2月の価格を50ドル上げ
需要の好調を背景にコストの再上昇分を転嫁
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーはこのほど中国の大手PVC(塩ビ樹脂)メーカーとの間で原料VCM(塩ビモノマー)の2月の輸出価格交渉をまとめた。
 
 2月のCFR価格はトン当たり690〜700ドルで、1月に比べると同50ドルの値上げとなる。2ヵ月連続の引き上げで、最近のボトムの昨年12月に対比すると80〜90ドル高い。昨年10月のレベルに戻ったことになる。

 中国におけるPVCの需要は引き続き旺盛で、このため年末の在庫調整を完了した中国のPVCメーカーからの東ソーなどわが国のVCMメーカーに対する引き合いも再び活発となっている。東ソーでは、こうした市場環境の好調を背景に最近の原料価格やユティリティの再上昇分を転嫁することにしたもの。なお、わが国からのPVCの中国向け価格も2月分は同50ドルの引き上げが決まっている。