2007年02月13日
バイエル、上海のTDI計画の能力拡大、新製法採用
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:バイエル

 バイエル・マテリアルサイエンスは上海ケミカルパークで16万トンのTDIを建設する計画であったが、新製法を採用し30万トン能力にすると発表した。予定通り2009年完成を目指す。

 同社では張り椅子、マットレス、自動車シートなどの強い需要により世界のTDI需要は年率4%で増加するとみており、上海計画をこれに対処するため世界の製造ネットワークの拡張の一環としている。

 採用するのは同社が開発した「Gas Phase Phosgenation」プロセスで、ドイツのDormagenで3万トンのパイロットプラントで実績を積んできた。安全性と溶剤大幅減に特徴があり、従来法と比較して40%のエネルギー節約、相当するコスト減、環境インパクト減となる。投資額も従来法と比べ20%減となる。

 同社は上海でMDI 35万トンも建設しており、2008年完成予定。

(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19614)

 なお、同記事でTDI 15万トンとあるのは誤り。