2007年02月14日
BASF、耐熱性樹脂のポリエーテルスルフォン(PES)増産を発表
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは12日、耐熱性樹脂のポリエーテルスルフォン(PES):商品名Ultrason(R) Eをルートヴィッヒスハーフェン工場で現在の6,000トンから12,000トンに倍増すると発表した。需要が好調でこの数年20〜30%で伸びているのに対応する。

 これに伴い、同社ではこれまで外部から購入していた原料のDHDPS (dihydroxy diphenyl sulfone) を自製することを決定した。

 ルートヴィッヒスハーフェン工場で年産6,000トンの生産を行うもので、2008年央に完成する予定。

 BASFが全く新しく開発した技術を使用する。BASFの皮革部門で開発してきた、皮をなめす新製法を応用するもので、両部門で協力して開発した。

 BASFは1990年以降、耐熱性樹脂のポリエーテルスルフォン(PES)とポリスルフォン(PSU)を、Ultrason E、Ultrason S のブランドで製造販売している。

 わが国では住友化学が06年9月1日にPESの増強を発表している。同社は愛媛工場で同年7月に、年産2,000トンから2.500トンに増強したばかりだが、航空機用途の特殊グレードを中心に同3,000トンに増強する。