2007年02月14日
中国向けPTA価格、1月分も据え置きに
CFRトン880ドルで相次ぎ決着へ
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 英国、日本、韓国、台湾等のPTA(テレフタル酸)大手が中国のポリエステル企業各社と進めてきたPTAの1月の輸出価格交渉がCFRトン当たり880ドルで決着しはじめた。
 一部のPTAメーカーは引き続き中国側に再考を求めていく構えのようだが、実現は極めて困難というのが多くの関係筋の見方となっている。
 
 1月分については、多くのサプライヤーが12月比30ドル高の910ドルを提示して中国側各社に受け入れを強く求めてきていた。原料PX(パラキシレン)の1月のアジア価格が2ヵ月連続して引き上げられることが確定したため、5ヵ月ぶりの値上げに踏み切ることにしていたもの。 しかし中国のポリエステル企業の抵抗は極めて強く、このためPTAメーカーの多くが1月分についても据え置きを容認しはじめている。
 
 中国のポリエステル重合メーカーがPTA各社の値上げを強く押し戻しているのは、大口需要家であるポリエステル繊維メーカーの間に原料PXの先安観が広がっているためPTAの値上げを受け入れても製品価格に転嫁できる見通しが立たないからと見られている。