2007年02月14日 |
チッソ、天然セルロース由来の化粧品原料を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:チッソ |
チッソは14日、樹木から採取した天然セルロース由来の新しい保湿物質「SS-セルロース」を開発し、世界で初めて化粧品原料として実用化することに成功したと発表した。 「SS-セルロース」は、加齢とともに減少する体内ヒアルロン酸の分解を少なくし、さらに血行促進、保湿などの効果を肌にもたらす。ヒアルロン酸は、皮膚の保湿や、組織の柔軟性、細胞の代謝調整などの機能を持っているが、多糖分解酵素のヒアルロニダーゼによって分解される。この酵素は、皮膚炎になると過剰に分泌されるもので、炎症や乾燥を促進させる。 チッソは、この酵素を阻害する物質であるコンドロイチン硫酸と類似の構造を持つ「SS-セルロース」を開発することに成功した。試験管レベルで測定したところ、コンドロイチン硫酸に比較して約100倍の阻害活性があることを確認した。 実際のモニター感応試験でも「SS-セルロース」の作用によって、皮膚中のヒアルロン酸量を高く保ち、肌の水分とハリを保持する改善効果につながり、多くの人が、肌の改善効果を実感しているという。 なお商品化計画は、グループ会社のCCT社(本社:東京都千代田区、八木稔彦社長)が進めており、3月16日から「SS-セルロース」を配合した新スキンケア製品「ヒト・キワ」シリーズとして発売する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1171440656.doc |