2007年02月15日
スイス・チバ社、フィンランド国立研究センターと提携
エレクトロニクス分野での印刷技術、共同開発へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ

 チバ・スペシャルティ・ケミカルズは15日、フィンランド国立技術研究センター(VTT)と、有機エレクトロニクス分野で、新たな共同研究に合意したと発表した。2年間の研究プロジェクトとして、有機エレクトロニクス分野における新規素材と、印刷プロセスの開発に取組み、新しい応用分野開拓を目指す。同研究は、フィンランド技術庁(Tekes) の出資により行われる。

 同社では、有機素材は無機素材に比べで印刷性に優位性があるため、ロール・トゥ・ロールプリント法(roll-to-roll printing)による印刷プロセスに集中した開発を行い、巨大な電子デバイス市場向けの新しい用途を開拓したいとしている。可能性の高い応用分野として、ディスプレイおよび照明用超薄型有機発光ダイオード(OLEDs)、有機トランジスタ、太陽電池、センサーなどをあげている。

 チバ社は現在、電子材料分野ではディスプレイや情報記録、マイクロ・エレクトロニクス用途を対象とした、顔料、染料、光重合開始剤、光安定剤を含む先端機能性材料などを開発し生産、販売している。先には、マックス・プランク・ポリマーリサーチ研究所との印刷可能な電子材料向け電導性材料の共同研究について発表している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=5586