2007年02月15日
旭化成ケミカルズ、スチレンモノマー15万トン設備停止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ
最新鋭のSM年産39万トンプラント

 旭化成ケミカルズは15日、水島製造所(岡山県倉敷市)にある旧式のスチレンモノマー年産15万トン設備を今年10月の定修時から停止すると発表した。

 水島地区には現在、スチレンモノマープラントが年産15万トン、30万トン、39万トンの3系列、合わせて84万トンあるが、停止する15万トンは1968年の稼動で規模も小さく、競争力に不安があった。
 
 このため、30万トンプラントを増産運転して32万トンに拡大し、39万トンと合わせて年産能力71万トンとすることにした。現有39万トンプラントは、04年に完成した33万トン設備に06年3月6万トンを増強したばかりの最新鋭プラント。今後は大型2系列体制で収益力向上をめざす。

 スチレンモノマーの需要は、北東アジア地区を中心に引き続き旺盛に推移することが確実と見られているが、08年以降中東地区に大型新設プラントが稼動するため、同社では、今後はこれらの影響を見極めた上で、海外立地や他社との提携も視野に入れた展開を考えていきたいとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1171508187.pdf