2007年02月15日
「化学産業の付加価値額、わが国製造業のトップ」
経産省化学課調べ、出荷額3位、研究開発費は2位
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省化学課はこのほど「わが国化学産業の出荷額は約38兆円で、製造業全体の第3位、付加価値額は約17兆円で第1位」などとした、化学産業の「実力分析」結果を発表した。
 
 内閣府や財務省、総務省などの最新の調査データをもとに「化学産業が製造業に占める地位・構成」を分析し、ランク付けした。
 
 同課の山根啓課長は「化学産業がわが国にとって重要な産業であることがよく分かる。グローバル化が進むなか、研究開発や生産管理高度化など、国際競争力強化に向けた取り組みを引き続き支援していきたい」と言っている。
 
 主な調査結果は以下の通り。

 【出荷額】(兆円)
 ◇製造業全体   284.5(構成比100%)
 (1)輸送用機械器具   50.7(17.8%)
 (2)電気・情報・電子  49.9(17.5)
 (3)化学工業      37.7(13.3)
 (4)一般機械器具    29.1(10.2)
 (5)食料品       22.8(8.0)
 (6)鉄鋼業       14.1(5.0)
 
 【設備投資額】(兆円)
 ◇製造業全体     17.7(100%)
 (1)電気・情報・電子  4.3(24.3)
 (2)自動車関連     2.6(14.7)
 (3)化学工業      1.7(9.4)
 (4)一般機械器具    1.6(8.8)
 (5)鉄鋼業       1.1(6.5)
 (6)食料品       1.1(6.4)
 
 【付加価値額】(兆円)
 ◇製造業全体      101.8(100%)
 (1)化学工業      17.2(16.9)
 (2)電気・情報・電子  16.8(16.5)
  (3) 輸送用機械器具   14.2(13.9)
  (4) 一般機械器具    11.3(11.1)
  (5) 食料品       8.6(8.5)
  (6) 金属製品      6.0(5.9)
 
  【研究開発費】(兆円)
 ◇製造業全体       10.4(100%)
 (1)電気・情報・電子   4.7(45.2)
 (2)化学工業       2.0(19.5)
  (3) 自動車関連      1.9(18.3)
  (4) 一般機械器具     1.0(9.6)
  (5) 精密機械       0.5(5.2)
  (6) 食料品        0.3(2.7)