2007年02月16日 |
ポリオレフィンの出荷、1月も軒並み前年割れ |
国内向けは3ヵ月連続で前年同月を下回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の1月の出荷数量はいずれも前年同月を下回った。LDPEとHDPEがともに1%、PPが5%それぞれ前年を割り込んだ。昨年12月に続いての3樹脂揃っての前年同月割れである。うちLDPEとPPはともに5ヵ月連続の、またHDPEは12月に続いての前年同月割れとなった。 国内向け出荷も3樹脂全てが前年同月を下回っている。PPは0.3%、LDPEは1%下回るにとどまっているがHDPEは5%減となっている。また、LDPEとHDPEは5ヵ月連続の、PPは3ヵ月連続の前年同月割れとなっていて不振が長期化しつつある。 国内向けがこのように揃って不振を続けている点についてポリオレフィンメーカーの多くは、需要家の多くが先安を見越して買い控えを続けていることが大きいと分析している。昨年第4・四半期のナフサ価格の下降に合わせてポリオレフィン各社が2月からの出荷分を値下げするのが確実なため大手ユーザーを中心に加工メーカー各社が当面の買いを極力絞っていることが最大の要因と判断しているわけ。 一方の輸出は、引き続き樹脂によって前年同月比が大きく異なるかたちとなっている。LDPEは1%減にとどまっているが、HDPEは42%もの増加を遂げ、反面PPは36%もの減少となっている。この中ではHDPEが5ヵ月連続で前年同月を大きく上回っている点が注目される。 |