2007年02月19日
アブダビもナフサの割増金も増額
4月以降1年のフルレンジは17.5ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の大手商社や石油・石油化学企業が4月から向こう1年間にアブダビ・アドノックから輸入するフルレンジ・ナフサ(スピリッター・ナフサ)のプレミアム価格(割増金)がトン当たり17.5ドルに引き上げられることがこのほど決まった。MOP/A(プラッツオイルグラムのアラビア湾積み価格の中値)に上乗せされる。
 
 今年1月から年末までの引き取り分(いわゆる1月起こし分)のプレミアムは同9.0ドルとなっている。したがってわずか4ヵ月の違いで8.5ドル引き上げられたことになる。わが国や極東のトレーダーや石油・石油化学企業は懸命に上げ幅の縮小を求めたが、需給のタイト化を背景にしたアドノック側の強腰を突き崩せなかった。
 同じ中東のクウェート・KPCも、4月起こし分のフルレンジナフサのプレミアムを12月起こし分の同6.75ドルから16.0ドルに引き上げている。
 わが国の石化企業は依然として原料ナフサの中東依存度が高いだけに、ここにきての中東勢のプレミアム増額は軽視できないところ。