2007年02月20日
宇部興産のポリアミド12エラストマー 「スキーブーツ材」に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:宇部興産

宇部興産は20日、独自に開発した、ポリアミド12エラストマー「UBESTA XPA.」が、国内のスキーブーツメーカーである隆祥産業(岡野晋滋社長)の「REXXAM」の新モデル主材に採用されたと発表した。

 スキーブーツに使われる材料としては、熱可塑性ポリウレタンが代表的だが、低温時に硬くなることや比重が大きく、また、温度変化でトルク特性が変化し、微妙なスキーコントロールを要求されるプロスキーヤーなど上級者への対応が難しかった。
 
 欧州のプロスキーヤー向けにブーツを開発していたREXXAMは、温度変化の少ない材料を求めていた。「UBESTA XPA.」は低温での柔軟性を維持しつつ、低温での耐衝撃性、耐摩耗性、軽量性など、REXXAMの高い要求レベルをクリアした。
  
 「UBESTA XPA.」は2004年に開発に成功、現在山口県の宇部ケミカル工場で年300トン生産し、主にスポーツシューズの靴底部材、電動工具カバー材や低温倉庫用キャスター部材向けに販売している。
 
 宇部興産では、今後、「UBESTA XPA.」の優れた特性を活かした用途開発に注力し、2010年には売上高22億円を目指す。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1171953274.pdf