2002年01月21日
プラスチック製容器包装の回収が順調に進展
昨年11月も前年同月の2.2倍に拡大
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

 日本容器包装リサイクル協会の集計によると、容器包装リサイクル法に基づいて同協会が昨年11月に市町村から引き取ったプラスチック製容器包装(PETボトルを除く)の総重量は1万4,751トンとなった。前年同月の実績の2.21倍の規模であり、引き続ききわめて順調な回収状況にあるといえる。
 
 これに伴い、同年4月以降の累計は、早くも10万トンの大台を超えて10万6,478トンに達した。前年同期の実績の2.9倍である。
 同協会によるプラスチック製容器包装の引き取り数量がこのように急速に増加している背景としては、市町村の分別収集活動が軌道に乗ってきたことと、リサイクル事業者の間の受け入れ態勢が飛躍的に拡大してきたことーーの2点が挙げられる。特に、新日鉄のコークス炉利用の急増が大きく作用している。
 ただし、環境省など関係省庁による13年度トータルの引き取り目標量は前年度の実績の3.5倍の23万6,444トンとなっている。この目標がクリアされるかどうかは微妙といえる。
 
 一方、PETボトルの引き取り量も着実な伸びを続けている。11月の総引取り数量は1万248トンで、前年同月の実績を33.4%上回った。この結果、4~11月の累計は、9万2,948トンとなった。前年同期の実績を37.9%上回っている。年度目標は前年度比154.9%の14万9,740トンなので、進捗率は62.1%ということになる。