2007年02月20日
日本農産、仏オロクセル社と生体利用率改善試験で総代理店契約
【カテゴリー】:新製品/新技術(海外)
【関連企業・団体】:日本農産工業

 日本農産工業は20日、バイオ事業拡大のため仏・オロクセル社(OROXCELL SAS)と日本国内での総代理店契約を締結、生体利用率改善試験に関する仲介業務を開始したと発表した。

 オロクセル社は、2004年に大手製薬企業から独立したバイオベンチャーで、医薬品の吸収試験を得意分野として受託試験を実施している。

 医薬品はふつう経口摂取された後、小腸で吸収されるため、小腸での吸収率が医薬品の薬効に大きな影響を及ぼす。同社は小腸での医薬品吸収を改善する独自の技術を持っており、開発段階の医薬品候補化合物だけでなく、既存医薬品の生体利用率改善の支援を行っている。

 今後、日本の製薬企業の間では、新薬開発目的の医薬品吸収試験の必要性が高まると考えられ、同社が提供している試験の需要は伸びるものと期待されている。日本農産では、生体利用率改善試験の仲介業務で3年後には1億円の売上を目指す。

【オロクセル社の概要】
◇社名 : OROXCELL SAS(社長:ジァン・パショット)
◇本社所在地 : フランス・パリ
◇会社概要 :サノフィ・アベンティス社から独立、薬物動態に関する多くの受託試験を行っている。
◇従業員数 :30名