2007年02月22日
PEとPPの国内価格交渉がほぼ終結
おおむねナフサ5万円見合いのレベルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンメーカー各社が大手樹脂加工メーカーとの間で進めていた〓非ナフサスライド品種〓の価格交渉が今週明けをもってほぼ終結した。多くのケースが、ナフサ1キロリットル当たり5万円見合いのレベルに改めることで合意となった模様。
 
 今回の交渉は、昨年10〜12月期の入手ナフサ価格が下降したのに伴って年明けから進められてきたもの。対象となったのは、かねてからナフサ価格の変動に合わせて四半期単位でほぼ自動的に価格が決定されるいわゆる〓ナフサスライド制品種〓を除く〓需給連動型品種〓。PPでは出荷全体の4割ていど、またPEでは5割弱が今回の話し合いの対象に取り上げられたと見られている。
 
 その結果キログラム当たりの下げ幅がいくらになったかについては、レジンメーカーも需要家側も、「品種の違いや取り引き数量の多寡さらには前回の価格修正の内容等によってかなりばらつきがあるので一くくりにして表現するのは無理」と言う。1〜3月あるいは2〜4月の出荷分の価格をおおむね昨秋の〓第8次値上げ〓前のレベルに戻すことで双方の大方が合意した模様。
 
 これに伴い、多くの樹脂加工メーカーはこの数ヵ月続けてきた買い控えに終止符を打つことになりそうだ。