2007年02月23日
ANのアジア市況、引き続き強含みで推移
中国向けも1,600〜1,620ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国のAN(アクリロニトリル)メーカー筋によると、アジア地域におけるANの需給バランスは引き続きタイトな状態が続いていおり、このため中国向けをはじめとしたアジア地域の平均価格は中国の春節休暇入りにもかかわらず依然として強含みで推移している。
 
 現在のアジア地域の平均CFR価格はトン当たり1,600〜1,620ドルで、1月の平均を同20ドル上回っている。中国のAN繊維メーカーやABS樹脂メーカーを始めとしたアジア地域全体の需要家の間にANの先行き供給不安感が広まってきていることが大きく作用していると見られる。
 
 ANメーカーの多くは中国の春節休暇明けには再び旺盛な引き合いが寄せられると予想しており、このため3月分については同20ドル程度の値上げに踏み切りたい考えを示すところが多い。