2007年02月27日
ナフサの国際スポット相場が一段高
日本着の先物は再び600ドル超えに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、ナフサのスポット相場が各地で一段と上昇してきた。日本の商社や石油・石油化学企業が先週中に国際スポット市場で契約した先物の週平均C&F価格はトン当たり約584ドルとなり、前の週の平均を4.8ドル上回った。
 今年1月第3週の平均の同511.7ドルをボトムに5週連続の値上がりとなっている。昨年9月第1週に5ヵ月半ぶりに同600ドルの大台を割り込んで同579ドル弱となっていらいの最高値である。
 
 しかも先週末は同600ドル強となり、昨年9月1日の同608.8ドルいらい6ヵ月ぶりに600ドルの大台に乗った。週明けはさらに上がって610ドル台半ばになった模様。北西欧のCIF価格も先週は再び反騰して週平均では同554ドル弱となり、そして週明けには591ドル強となったようだ。
 
 高騰の最大の要因は、原油の国際スポット相場が先週に入っていっせいに再度高騰してきたことにあると見られる。ただし、原油の相場は週単位で小幅の上下動が繰り返されるかたちできており、またナフサのスポット相場も北海ブレントの相場の影響をストレートに受ける北西欧のCIF価格は原油同様に小幅の変動を繰り返している。それに対してC&F/ジャパンは棒上げの状態が続いている。