2007年02月28日
SPDCやEM、L-Lの中国向け価格を底上げへ
3月積みをトン20ドル引き上げでオファー
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 対中輸出にかねてから積極的なサウディ石油化学やエクソンモービルなどL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)大手は、このほど中国の大手フィルム企業やトレーダに対して同樹脂の3月積みの価格を底上げしたい意向を表明して折衝を開始した。
 
 一般包装用フィルム向けで大きなシェアを持つSPDCはCFRトン当たり1,280〜1,290ドルを提示、また、農業用フィルム向けを得意とするEMは同1,290〜1,300ドルでオファーした模様。両社とも2月の納入価格に比べて同20ドルの底上げを図りたい考え。これが受け入れられると1月のレベルに戻ることになる。

 中国のフィルム企業は、春節が明けた26日に操業を再開したばかりのところ。各社とも春節休暇前の2週間前後は、各種原料樹脂の先行きの価格が安くなると判断して購入を手控えてきた。このため多くのフィルムメーカーの在庫は最低レベルまで縮小していると見られており、したがってあるていどの値上げは認められるのではないかとの見方が関係筋の間に広がっている。