2001年07月16日
SMの6月の生産、前年比9%減の22万4,836トン
出荷は14%減の23万3,406トンにとどまる
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、SM(スチレンモノマー)の6月の生産と出荷の実績は、生産が対前年同月比91%の22万4,836トン、出荷が同86%の23万3,406トンとなった。需要の減退に対応して各社が減産の強化に踏み切っている様子がそのまま表れている。出荷は生産以上に落ち込み幅が大きい。これには、肝心の内需が同84%の16万288トンにとどまったことが大きく影響している。
 出荷の中では、最大消費分野のGP・HI用が同82%の7万4,474トンに終わっているのが特に目を引く。同分野に継ぐ規模のABS用も同85%の2万6,113トンと不調であった。不飽和ポリエステル樹脂ようだけが同107%の7,324トンと健闘している。
 この結果、今年上期(1~6月)の合計は、生産が前年同期比106%の152万9,069トン、出荷が同103%の155万2,252トンとなった。出荷のうちの内需は同95%の104万3,901トンとマイナス成長となったが、輸出が同127%の50万8,351トンと好調であった。
 内需のうち、メーンのGP・HI用はどう92%の51万133トンと不振であった。ただし、ABS用は同99%の14万9,618トンと踏みとどまっている。FS用は同83%の8万3,591トンと大幅な減少となっている。