2001年07月16日 |
PSの6月の出荷は前年比90%にとどまる |
上期計も93%で、約52万トン |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会の集計によると、PS(ポリスチレン)の6月の生産・出荷実績は、生産が前年同月比84%の7万9,020トン、出荷が同90%の8万7,313トンとなった。内外需の縮小傾向を睨んでPS各社が減産を強化したことによって、生産がこれまで以上に大幅な縮小となっている点が目を引く。一方の出荷の中では、輸出が同77%の9,793トンにとどまっている点が注目される。内需は同92%の7万7,520トンとなっている。 内需の中では、FS用だけが同116%の1万7,101トンと好調であったが、他は全て前年同月を下回っている。雑貨産業用は同98%の1万3,604トンと健闘しているが、包装用は同93%の2万9,115トン、電機工業用に至っては同73%の1万7,700トンと大幅な縮小となっている。 この結果、上期(1~6月)の総生産数量は前年同期比97%の52万9,855トン、総出荷数量は同93%の51万9,794トンとなった。出荷のうちの内需は同93%の45万2,916トン、輸出は同97%の6万6,878トンとなっている。内需の落ち込み幅は、汎用樹脂の中で最も大きいと見られる。 内需の分野別の実績は、FS用も含めて全ての分野が前年同期を下回っている。FS用は同97%の9万2,379トン、雑貨産業用も同97%の8万1,363トンといずれも小幅の縮小にとどまっているが、包装用は同95%の16万6,718トン、さらに電機工業用は同85%の11万2,456トンに終わっている。 |