2007年03月05日 |
プラサッシ工業会企業の06年の出荷、前年の9%増 |
先行する複合サッシは26%もの伸びに |
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:カネカ、シャノン |
シャノン、カネカなど塩ビサッシメーカーで構成する「プラスチックサッシ工業会」がこのほど集計したところによると、同工業会加盟企業による06年のプラスチックサッシ(塩ビサッシ)の総出荷数量は約55万7,000窓となった。 05年の実績に比べると9.0%増ということになる。2年連続の前年超えとなった。市場開拓が先行した北海道をはじめとした寒冷地の需要は飽和に近い状態となっているが、関東以西の地域で新たな需要が掘り起こされたため05年の伸び(前年比6.2%)を大きく上回る成長率となった。 うち、新築家屋向けの外窓は39万8,000窓で前年の12.4%増、リフォーム向けがほとんどの内窓は15万9,000窓で同1.3%増となっている。 一方、日本サッシ協会加盟のアルミサッシメーカーによる06年の樹脂サッシの出荷数量は、外窓が同4.4%増の40万5,000窓、内窓が同20.6%減の14万3,000窓、合計が同3.5%減の54万8,000窓となった。 ただし、外側がアルミで内側が塩ビの複合サッシの06年の総出荷量は203万9,000窓で、前年の実績を26.0%上回っている。最近の住宅市場では、アルミサッシに替わって先ずは複合サッシが普及、そしてそれに先導されるかたちで断熱・省エネ性能によりすぐれた塩ビサッシが人気を得て普及していくパターンが定着しつつある。その意味では、複合サッシの06年の高成長は塩ビサッシ業界にとって朗報ということになる。 |