2007年03月06日
ベンゼンの国際スポット相場が急騰
米国のFOB価格の平均はトン1,100ドルに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
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 世界各地でベンゼン(BZ)のスポット相場が急騰してきた。直近の韓国のFOB価格の平均はトン当たり1,010ドルで、2週間前に比べると同80ドル、また最近のボトムの1月中旬に対比すると同120ドル高となっている。
 一方、米国の直近の価格は同1,100ドルで、1週間前を同70ドル、1月中旬の平均を同170ドル上回るレベルとなっている。

 高騰の要因は、ここにきての原油のスポット価格の再上昇と、スチレンモノマー(SM)やフェノール(PH)、ビスフェノールA(BPA)など誘導品の需要の増加による需給の引き締まりにあると見られている。

 このままいくと、世界各地で4月のコントラクト価格がさらに引き上げられることになる。3月のアジアのコントラクト価格は同975ドルで2月を同25ドル上回り、米国のコントラクト価格はガロン当たり360セント(トン当たり1,080ドル)で2月に比べて同34セント(同102ドル)高となっている。