2007年03月07日 |
06年の産業活動分析「4年連続の上昇」経産省 |
化学工業生産は5年ぶり低下、プラスチック製品は上昇 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は7日、2006年の産業活動分析を発表した。「建設業活動は低下したものの、鉱工業生産、第3次産業活動が上昇したことなどから、全産業活動指数は前年比2.1%と4年連続の上昇、指数水準も2000年基準で過去最高となった」と分析、「総じて見れば上昇傾向で推移した」との判断を示した。 産業別でみると、化学工業(除・医薬品)は「生産は5年ぶりの低下、出荷は横ばい」、またプラスチック製品は「生産、出荷とも2年ぶりの上昇」と、次のように報告している。 <化学工業> 生産は、化粧品、塗料・印刷インキなどが増加したものの、有機薬品、環式中間物・合成染料、写真感光材料などが減少したことから、前年比▲0.9%と5年ぶりの低下となった。 四半期別にみると、第1四半期は前期比0.0%の横ばい、第2四半期は同▲1.4%の低下、第3四半期は同1.9%の上昇、第4四半期は同▲0.8%の低下だった。 出荷は化粧品、プラスチック、石油系芳香族などが増加し、有機薬品、写真感光材料、環式中間物などが減少した。4年連続上昇後、同0.0%の横ばいとなった。 四半期別にみると、第1四半期は前期比▲1.1%と2期ぶりの低下、第2四半期は同0.4%の上昇、第3四半期は同0.5%の上昇、第4四半期は同▲0.2%低下した。 在庫はプラスチック、環式中間物、無機薬品・顔料・触媒などが減少したことから前年比▲1.3%と2年ぶりの低下となった。 <プラスチック製品工業> 生産は、土木建築用資材関連、消費資材関連が減少したものの、生産資材関連が増加したことから前年比0.8%と2年ぶりの上昇。出荷は、同じく土木建築用資材や消費資材関連が減少したものの、生産資材関連が増加したため同0.8%と2年ぶりに上昇した。在庫は2.3%と2年連続の上昇となった。 生産資材関連品目では、プラスチック製機械器具部品は、輸送機械用部品の増加から前年比3.5%と2年ぶりの増加、プラスチック製容器(中空成形)は、平年に比べて気温が高く、飲料用PETボトルが好調だったことから同3.0%と2年ぶりの増加、合成皮革は自動車向け内装用などの伸びから同0.6%と4年連続の増加となった。 |