2007年03月08日
三井化学、積水化学からトナー用樹脂事業を譲受け
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:積水化学工業、三井化学

 三井化学は8日、積水化学と同社のトナー用樹脂事業を譲受けることで合意したと発表した。 譲受けの対象事業は、複写機やプリンター用トナーのバインダーとなる樹脂に関する営業権および知的財産で、譲受け日は2007年4月1日の予定。
 
 三井化学は、トナー用樹脂の製造・販売における世界的なリーディングカンパニーで、昨年4月には、米国及び英国のトナー用樹脂合弁会社を完全子会社化し、グローバル運営体制を強化、販売戦略の一元化や生産・SCMの効率向上に取り組んできた。
 
 今回の積水化学からの事業譲受により、両社の樹脂設計技術の組み合わせによる新たな市場ニーズへの展開、三井化学の生産・販売3拠点の活用による顧客満足度の向上などの効果を早期に実現し、同事業のさらなる競争力強化を図るとしている。

 積水化学は開発開始より30年以上にわたってトナー用樹脂事業を展開してきたが、同事業を三井化学へ譲渡することにより、事業の継続、発展が図れると判断した。

 三井化学はトナー用樹脂事業を、機能材料事業における重点領域である電子・情報材料の1つと位置付けており、今回の事業譲受けは、重点領域の強化につながるとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1173335613.pdf