2007年03月12日
ナフサのC&F/ジャパン、7週連続の上昇
先週の平均は昨年8月以来の高水準
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによるとナフサの国際スポット価格は各地で引き続き上昇、わが国の商社や石油ならびに石油化学企業等が先週中に国際市場で契約したC&F価格の平均はトン当たり645ドル弱となった。

 2週続けての同600ドル台で、前の週の平均を同25ドル(4%)上回っている。これで7週連続の上昇となった。昨年8月第2週から第3週にかけて続いた高水準に戻ったことになる。

 大型市場の北西欧でも上昇が続いており、先週のCIF価格の平均はついに同600ドルに達した。3週間連続の値上がりである。

 注目されるのは、これまでナフサのスポット価格を大きく左右してきた原油のスポット価格が全体に落ち着きを取り戻しているにもかかわらず日本向けナフサ価格が突出するかたちで値上がりしている点だ。中東ドバイものの先週の平均は前の週を0.4%上回るにとどまっており、北海ブレントは0.5%、WTIは1.3%それぞれ下がっている。韓国や台湾向けも日本向け同様に値上がり幅が大きいと見られている。