2007年03月19日
三菱化学、中国寧波の高純度テレフタル酸60万トン設備が竣工
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:三菱化学
寧波三菱化学有限公司

 三菱化学は19日、中国中信集団(CITIC)と共同で設立した、寧波三菱化学有限公司(NMC)が逝江省寧波市に建設していた高純度テレフタル酸(PTA)年産60万トン設備が完成し、同日竣工式を開催したと発表した。

 三菱化学は2004年2月、現地でPTA事業を推進するため、伊藤忠商事、三菱商事の両社と共同で、寧波PTA投資株式会社(NPI)を設立。2005年2月に同国政府から最終認可を取得した後、CITICと共同でNMCを設立しPTA製造設備の建設に着手した。

 同設備は2006年末に完成、試運転、性能保証運転を終えて、2月中旬から本格運転に入っていた。

 三菱化学は、これまで日本(松山工場)、韓国(三南石油化学)、インドネシア(PT. Mitsubishi Chemical Indonesia)、インド(MCC PTA India Corp.)の4拠点でPTA事業を推進してきたが、寧波を加えて5拠点体制、年産能力約400万トン規模となった。今回の寧波への総投資額は359百万米ドル、三菱化学の中国への投資額としては最大となる。

<会社概要>

【寧波PTA投資株式会社】
(1)設立 :2004年2月
(2)本社 :東京都港区
(3)資本金 :約121億円
(4)出資比率 :三菱化学 61%、伊藤忠商事 35%、三菱商事 4%
(5)社長 :船田昌興(三菱化学副社長)

【寧波三菱化学有限公司】
(1)設立 :2005年4月
(2)本社 :中国浙江省寧波市
(3)資本金 :123百万米国ドル
(4)出資比率 :寧波PTA投資株式会社 90%、中国中信集団(CITIC) 10%
(5)董事長 :船田昌興(三菱化学副社長)
(6)売上高 :654百万米国ドル(2007年見通し)
(7)従業員数 :225人(内 日本人従業員17人)
(8)製造設備 
 ◇総投資額 :359百万米国ドル
 ◇立地 :中国浙江省寧波市大シャ島
 ◇設備能力 :60万トン/年
 ◇敷地面積 :28万平方メートル
 ◇着工 :2005年5月
 ◇営業運転開始 :2007年2月

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1174284518.doc