2007年03月20日
「塩ビリサイクルベンチ」が都心に登場
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会




 東京・大手町の信越化学が入っている朝日東海ビルと新日鉄ビル間の公園空き地に20日、新デザインの「塩ビリサイクルベンチ」が4台設置され、通行人や近くのサラリーマンたちの人気を呼んでいる。
 
 名古屋市に本社のある三宝有限会社(岩本悦弘社長)と、塩ビ工業・環境協会(VEC)が共同で企画・製作し、三菱地所が買い上げて設置した。4台のうち1台には、テスト用として太陽光発電を利用した夜間用フットライトも設置した。
 
 リサイクルベンチは1台当たりの重量が約100キロ、ほとんどが廃棄塩ビ樹脂。オフィス街の景観にマッチした落ち着いたデザインで、3人がゆったりと腰掛けられる。
 
 「リサイクルといっても、成分の異なる廃棄塩ビを混ぜ合わせて原料にするのですから、この調配合には技術がいります。注文生産なので、コストもかかる。これから量産できればいいのですが」と、三宝の岩本社長。1台当たりの値段は19万円とか。
 
 VECの市村浩信前副会長は「ようやく大型のリサイクル品が生産できるようになった。今回は地元の再開発工事現場から回収された廃棄塩ビを利用したが、地域密着型のモデル・リサイクルという点でも意義は大きい。1回設置すればメンテナンス・フリーで半永久的に使用できる。これから増やしていきたい」と、満足そうだった。