2007年03月22日
PVCの2月の出荷、国内向けが8ヵ月ぶりに前年超え
VCMの総出荷量は1月に続いての前年同月割れに
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が22日に集計したところによると、PVC(塩ビ樹脂)の2月の総生産数量は178,454トン、総出荷数量は178,492トンとなった。前年同月に比較すると、生産量は4.6%増、出荷量は3.0%増となる。

 うち生産は4ヵ月ぶりの前年同月超えとなった。一方の出荷は3ヵ月連続の前年同月超えである。
 出荷のうち国内向けは108,295トンで前年同月比1.6%増、輸出は70,197トンで同5.1%増となっている。国内向けは8ヵ月ぶりの前年同月超えとなった。これには、最大消費分野の硬質用の出荷が前年同月を5.1%上回ったことが大きく寄与している。輸出は中国向けが引き続き活発なため7ヵ月連続の前年同月超えとなった。

 一方のVCM(塩ビモノマー)の2月の生産・出荷実績は、生産が同5.3%減の250,510トン、出荷が同7.3%減の236,799トンとなった。生産は3ヵ月連続の、出荷は2ヵ月連続の前年同月割れである。出荷のうち国内向けは同3.6%増の182,351トンとなり4ヵ月ぶりに前年同月を上回ったが、輸出が同31.5%減の54,448トンとなって足を引っ張った。

 この日、定例記者会見に出席した土屋隆・同協会会長(東ソー社長)は2月のPVCの出荷が久方ぶりに高水準となった点について「公共投資の盛り返しによって硬質用が伸びたのが大きい」と解説、そして「3月も公共投資関連の需要が好調に推移して1〜3月期トータルでも前年同期以上の実績となるのではないか」と当面の需要に対する期待も披露した。


ニュースリリース参照
○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1174538767.xls

○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1174538767.xls