2007年03月26日
対中樹脂商談、サプライヤー各社とも及び腰
4月渡しのオファー価格、ほとんどが引き下げ
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、先週から始まった中国の樹脂加工企業やディストリビュータとアジア各国のポリオレフィンメーカーや商社との間の4月の引渡し分の価格交渉は、完全に中国側主導型で進んでいる。サプライヤー側は軒並み及び腰となっていて、オファー価格はほとんどが3月積み分を下回っている。

 4月の商談が中国側主導型となっているのは、中国の需要家の多くが最近のアジア地域のオレフィンのスポット相場の軟化ぶりからポリオレフィンの価格も先行き下がるのが必至と判断して注文を極端に抑える動きを取っていることと、昨年末に北米や中東で中国向けに船積みされたポリオレフィンがいまだに各港に入ってきていて港湾や市中に在庫が蓄積している状態にあるため。

 サプライヤー側の直近のオファー価格の多くは、LDPEがCFRトン当たり1,330ドル、HDPEが同1,240ドル、L-LDPEが同1,280ドル、PPホモポリマーが同1,260ドルといったところ。3月の価格の平均に比べると20〜40ドル安ということになる。