2007年03月27日 |
サンアロマー、〓ナフサスライド制〓の完全実施目指す |
4〜6月期からの実現を目標に全ての需要家を説得へ |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:サンアロマー |
サンアロマーは、PP(ポリプロピレン)の4〜6月期以降の取り引き価格を全てナフサ価格の変動に合わせて自動的に決定していく方針を固め、需要家各社の説得に乗り出した。 現在自動車メーカーなど特定の需要家向けにとどまっている〓ナフサスライド制〓を今後は全ての需要家との取り引きに適用していこうというもので、狙い通りいけばわが国のポリオレフィン業界では初のナフサスライド制の完全実施となる。 同社が今回の決断を下したのは、透明性に欠け、また樹脂メーカーと需要家の双方がともに交渉に多大なエネルギーを浪費することになる従来の値決め方式に終止符を打つことが双方の経営の合理化に取ってベターと判断したため。 プライムポリマーもかねてからナフサスライド制の完全実施を目指しているが、今のところ全ての需要家の同意を得るには至っていない。しかし今回サンアロマーが手を挙げたことで市場のムードが一気に変わる可能性が出てきた。なおサンアロマーは、4〜6月期の価格は同じ4〜6月期のナフサ価格の変動見合いで決めていくことにしている。 |