2001年07月12日 |
アジア地域でエチレン設備の夏の定修が相次ぎスタート |
日本では三井化学が東西両地区の装置を運休 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三井化学、エクソンモービル |
アジア地域で大型エチレンプラントの夏の定修が相次いでスタートした。6月中旬から8月上旬にかけて合計4基が定修のため運休する。 アジア地域では、エクソンモービルの大型新プラントの稼動開始と同地域全体の石油化学製品の需要の縮小によって需給バランスが大きく崩れる傾向にあったが、ここにきての各国の減産機運の高まりと定修の集中でどうやら向こう1ヵ月は最悪の事態にまでは陥らなくて済む可能性も出てきた。 夏の定修を実施するのはタイのROC(ラヨンオレフィン)、シンガポールのPCS(ペトロケミカルカンパニー・オブ・シンガポール)、そして日本の三井化学と大阪石油化学の4社・4工場。 ROCは6月13日から55日間の予定で年産60万トン能力のエチレン装置を運休して定修を実施中。合わせて同20万トンの手直し増強工事も進めている。三井化学は、6月30日から千葉の同55万3,000トン設備を運休して定修を実施しているところ。実施期間8月3日までの35日間となる見通し。同社は、これに並行するかたちで7月10日に子会社の大阪石油化学化学・堺の同45万2,000トンプラントも運休して定修に入っている。8月1日までの23日間で工事を終わる予定。一方PCSは、同51万5,000トン能力の第2号機を15日に止めて45日間にわたって定修を実施する予定。4基合計年産212万トン能力のエチレンプラントがおおむね1ヵ月間運休する計算だ。 |