2001年07月11日 |
三菱商事、インドネシア「タングーLNGプロジェクト」権益を取得 |
英BPに次ぐ第2位の権益保有会社に、“戦略的投資”加速 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱商事 |
三菱商事は11日、米国石油会社オキシデンタル・ペトロリアム社から、インドネシア西パプア州のペラウに鉱区権益(22.856%)をもつ同社100%子会社オキシデンタル・ペラウ社の全株式を約600億円で取得することで関係者間の最終合意を得たと発表した。 三菱商事はこの買収により、確認埋蔵量で日本の年間LNG輸入量(約5,200万トン)に匹敵する約2.4兆立方フィート(LNG換算約4,800万トン)分のガス権益を取得したことになり、ペラウ鉱区(10.3兆立方フィート)と隣接するムツリ鉱区(3.1兆立方フィート)及びウィリアガール鉱区(1.0兆立方フィート)からの天然ガスを利用して2005年4Qから生産開始が予定されている「タングーLNGプロジェクト」で、英BPに次ぐ第2位の権益保有者になる。 同社は資源・エネルギー分野への投資を戦略的に加速させてきたが、今回の権益取得は昨年発表したインドネシアでの原油・天然ガス権益取得、マレーシアLNG第3プロジェクトへの参加、豪州LNGプロジェクト拡張計画、サハリン第2プロジェクトの権益買い増し、三菱石油開発の完全買取等に続く大規模なエネルギー事業投資となる。 同社は今回の権益取得を“21世紀LNG戦略”の重要な布石と位置づけており、ブルネイ、マレーシア、豪州、オマーン、サハリン、ベネズエラなど同社が関与するLNG事業権益にインドネシアを加えることで、世界有数のLNG事業会社としての立場がより強固なものになるとしている。 なお三菱商事が保有する天然ガス・原油の埋蔵資産はこれによって33%増加し、原油換算約12億バーレルから約16億バーレル(日本の年間石油消費量の約80%)になってという。 |