2007年04月02日 |
容リ協のPETボトルの引き取りが依然低調 |
今年度も前年を下回るのが必至に |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、実績/統計) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
国の指定法人である日本容器包装リサイクル協会による市町村からの使用済みPETボトルの引取り活動は依然として低調で、2月の総引き取り数量は前年同月比15.6%減の8,828トンにとどまった。 この結果、06年4月から07年2月までの11ヵ月の累計は前年同期比17.5%減の129,091トンとなった。同協会の06年度の総引き取り目標は前年度比15.2%減の144,078トンであったが、これをクリアするのはほぼ不可能となった。この場合、2年連続して前年度を下回ることになる。 2月の引取り数量が前年同月を下回ったことによって、同ボトルの引取りは23ヶ月連続して前年同月を割り込むこととなった。最大の要因は、依然として市町村の多くが家庭から分別収集したPETボトルを対中貿易を主たる業務とするディーラーに売却していることにあると見られる。財務省の2月の貿易統計によると、PETくずの同月の総輸出量は22,650トンで、同協会への引渡し量の2.6倍に達している。前年同月に対しては9.0%増となっている。 環境省や経産省など国の行政機関は、こうした事態が続くと容器包装リサイクル法自体の存続が危うくなりかねないと判断、かねてから各市町村に対して同協会への円滑な引渡しを強く求めているがその効果はほとんど上がっていない。このため、リサイクル事業者の中には〓原料〓不足から大幅な操業短縮や休業に追い込まれるところが出ている。 |