2007年04月02日
3月のナフサの日本側の契約価格が急騰
トン当たりC&F価格の平均が643ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の大手商社や石油・石油化学企業が3月中に国際スポット市場で契約したナフサの月間平均C&F価格(MOP/J)はトン当たり643ドル弱となった模様。

 2月の平均は同581ドルであったと見られているので、1ヵ月で62ドル弱上がったことになる。率にして11%弱の値上がりとなる。06年7月の658ドル強に次ぐ高値である。過去1年におけるボトムの06年10月に比べると、およそ112ドル高となる。

 ナフサの国際スポット価格を大きく左右する原油の3月の契約価格の上昇率は比較的小幅となっている。WTIを例にとると、2月の平均と3月の平均の差は2.5%にすぎない。MOP/jのアップ率がWTIのそれを大きく上回ったのは、1〜3月期のエチレンセンターの定修が皆無なためナフサの需要が活発であったからではないかと見られている。