2007年04月03日 |
プラ容器包装の回収、伸び悩み |
容リ協の引取りは目標の84.4% |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
日本容器包装リサイクル協会が全国の市町村から容器包装リサイクル法に沿って2月中に引取った使用済みプラスチック製容器包装の数量は41,148トンとなった。前年同月の実績を2.1%上回っている。この結果、06年4月からこの2月までの累計は501,344トンとなった。前年同期を4.3%上回っている。 前年同月割れが長期化しているPETボトルとは大きく様相が異なる。しかし、同協会が行政当局と意見調整して年度始めにまとめた06年度の総引き取り予定数量は前年度比12.3%増の593,682トンであった。2月までの累計はその84.4%にとどまっている。明らかに伸び悩んでいるわけで、予定量のクリアはほとんど不可能となった。 うち、白色発泡スチロール製食品用トレーを除く「その他プラスチック製容器包装」の2月の引取り量は前年同月比2.1%増の41,076トンとなっている。06年4月からの累計は500,532トンで、前年同期は4.3%増にとどまっており、年度合計の予定量に対する進捗率は同じく84.5%となっている。 こうした傾向に歩調を合わせて、同協会の委託による再商品化事業者のリサイクル数量も小幅の増加にとどまっている。プラスチック製容器包装のほとんどを占める「その他プラスチック製容器包装」の2月の総リサイクル数量は前年同月比4.7%増の28,810トン、06年4月からの累計は前年同期比2.2%増の324,534トンとなっている。 2月のリサイクル実績のうち数量が最も多かったのはコークス炉化学原料化の11,903トンである。ただし前年同月比は13.0%減となっている。以下はプラスチック製品化の10,750トン、高炉還元剤化の3,427トンなどの順となっている。この中ではプラスチック製品化が前年同月を48.5%上回っている点が注目される。 06年4月からの累積の内訳は、トップが同じくコークス炉化学原料化の134,3665トンだが前年同期比は12.4%減と低迷している。以下はプラスチック製品化の117,242トン(前年同期比47.6%増)、合成ガス化の35,759トン(同23.7%減)、高炉還元剤化の33,320「トン(同5.4%増)などとなっている。 |