2007年04月03日
BZの4月のUSCPも若干の上昇
原料アップ等でガロン当たり364セントに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 米国におけるベンゼン(BZ)の4月のコントラクト価格(USCP)が1ガロン当たり364セントに引き上げられることが決まった。
 
 3月の価格は360セントであったので、4月は4セントアップということになる。2月の326セントをボトムに2ヵ月連続の上昇となる。原油の国際スポット価格が騰勢をたどっていること、スチレンモノマー(SM)のアジア向け輸出が活発化していて米国におけるBZの需給がさらに引き締まってきていること、等を睨んでBZ大手が需要家各社の据え置き要求を押し戻して小幅ながらも連続値上げを実現させた。
 
 トン当たりに換算すると4月のUSCPは1,092ドルとなる。3月に比べて12ドル高で、アジアの契約価格(ACP)に比較すると67ドル高ということになる。わが国の大手商社の間では、今後の米国内のガソリンの需要次第で5月のUSCPがさらに上がることになるとの見方が広がっている。