2007年04月05日
チッソ子会社、LCDドライバー製造の後工程を一貫事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:チッソ

 チッソは5日、グループ企業のサン・エレクトロニクス(本社:熊本県水俣市、熊田利雄社長)が、今月1日からLCDドライバー製造の後工程一貫事業を同社単独事業としてスタートさせたと発表した。

 同事業は、2002年9月から製品テスト専門会社の関東精工(本社:埼玉県上尾市、白鳥弘社長)をサン・エレクトロニクスの事業所内に誘致する形で実施してきたが、昨年、関東精工から業務撤退の申し入れ打診を受けていた。

 このため、チッソとサン・エレクトロニクスは、3月末で撤退を受け入れることにした。これによりサン・エレクトロニクス純正一貫工程がスタート。今後は同事業の強化に向けて製造管理の強化、リードタイム短縮、コスト低減、品質管理の安定化などを積極的に推進する。

 LCD製品の微細化は、液晶テレビの大型化、携帯電話の小型軽量化に伴い急速に進展しているが、サン・エレクトロニクスは、今回の純正一貫工程およびファインピッチ化の増強により、35ミクロン以下製品の生産能力を月産600万個(COF全体は同700万個)とした。


 さらに、ウェハーの薄膜化に対応するため、ウェハー裏面研削についても2007年度からの対応を進めており、研磨装置を自社内に設置する予定だ。

【サン・エレクトロニクス株式会社の概要】
 ・創業 :1989年
 ・資本金:5千万円(チッソ100%出資)
 ・売上高:40億円
 ・従業員:200人

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1175765835.doc