2007年04月06日
プライムポリマー、海外でPPコンパウンド増産
タイと北米で相次ぎ増強設備が稼動開始
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 プライムポリマーがタイと北米で進めていた自動車部品用PPコンパウンド設備の増強工事がこのほど相次いで完工し、それぞれ本格稼動に入った。
 
 今回、同コンパウンド設備を増強したのは、タイのグランドサイアム・コンポジッツと米・アドバンストコンポジッツ/ナシュビルの2社。グランドサイアムは、既存の年産52,000トン設備に同16,000トン設備を追加した。さらに今年夏中に同じ16,000トン規模の設備をもう1基増設して合計同84,000トン体制とする。

 一方のアドバンストコンポジッツ/ナシュビルは、既存の57,000トン設備に同11,000トン設備を加えた。ただし、既存の設備のうちの同5,000トン能力の設備を姉妹会社であるアドバンストコンポジッツ/メキシカーナに移設したので、差し引きの総生産能力は同6,000トン増の63,000トンとなっている。メキシコの設備能力は同15,000トンから20,000トンに拡大された。

 この結果、北米におけるプライムポリマーグループの同コンパウンドの設備増力は、アドバンストコンポジッツ/オハイオの同98,000トンを合わせて同181,000トンとなった。うちアドバンストコンポジッツ/オハイオは今年末に同11,000トンの増設工事を完了する予定。したがって、3社トータルの今年末の総生産能力は同22,000トン増の同192,000トンとなる。

 また中国・中山のミツイアドバンストコンポジッツ(ZhongShan)も年内に同9,000トンを増設する計画。これが実現するとグループ全体の年内の増強規模は同63,000トンで、総設備能力は同647,000トンとなる。