2007年04月09日
東ソー、VCMの対中輸出価格を引き上げ
4月分、トン当たりCFR700〜710ドルに
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーが中国の大手PVC(塩ビポリマー)メーカーとの間で進めていたVCM(塩ビモノマー)の4月の輸出価格交渉は、CFR価格を3月比トン当たり10ドル引き上げることでこのほど決着した。
 
 3月の価格は同690〜700ドルで、2月と同じレベルに据え置かれたが、4月分は大口需要家向けが同700ドル、中小口ユーザー向けが同710ドルへとそれぞれ底上げされることになった。今年1月に比べると60ドル、その前の月の昨年12月に比較すると80〜90ドルそれぞれ高く、また前年同月に対比すると120ドルの値上がりとなる。大口需要家向けが700ドルの大台に乗るのは昨年9月の740ドルいらい7ヵ月ぶりのこと。
 
 今年に入ってからの中国によるVCMの輸入は、1月が前年同月比2.0%減の96,068トン、2月が同25.4%増の67,704トンと不安定な状態で推移している。しかし大手商社の多くは、PVCの生産量が今年も15〜16%は伸びると予想されるのでVCMの年間輸入量も昨年同様に2けたに達する公算が大きいと判断している。