2007年04月12日
日本ユニカー、PEの上げ幅を上方修正
ナフサ高の進行でキロ15円の値上げに変更
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ユニカー

 日本ユニカーは、先に表明したポリエチレンならびにエチレンコポリマー(ただし電線被覆品種を除く)の値上げ幅を上方修正することにしたと12日発表した。
 
 前回の発表では5月1日から実施する値上げの幅をキログラム当たり10円としていたが、それを15円に修正する。

 理由としては、当初1キロリトル当たり5万4,000円以上と予想していた4〜6月期のナフサ価格がその後のスポット価格の続騰によって同5万6,000円以上になることがはっきりしてきた点を挙げている。

 同社では、すでに一部のユーザーからは前回発表した同10円の値上げについて同意を得ているが、こうした需要家にも同5円の上乗せの承認を要請していくことになる。
 
 ポリオレフィンメーカーの間では、このところ日本ユニカーを皮切りに5月からの実施を目標とした値上げ表明が相次いでいる。しかし、原料ナフサの国際相場が日を追って高騰しているため4〜6月期の入手ナフサの価格予想が数日で変化、その結果、後から値上げを表明する企業ほど上げ幅が拡大するという異例の事態が生じている。

 なお、ポリエチレンの中でも電線被覆用品種の場合はかねてから四半期単位でナフサ価格にスライドさせるかたちで価格を決める方式を採用しているので、今回の価格修正の対象にはしていない。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1176354726.pdf