2007年04月12日 |
三菱ガス化学、ブルネイのメタノール年産85万トン計画決る |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、三菱ガス化学、三菱重工業 |
三菱ガス化学(MGC)は12日、伊藤忠商事及びBrunei National Petroleum Company(本社:ブルネイ=Petroulem BRUNEI)の両社との合弁会社、Brunei Methanol Company (BMC)で、年産85万トンのメタノール事業を展開すると発表した。 建設資金は約4億ドル。2009年末完工し、2010年第2四半期に商業運転開始の予定。 MGC、伊藤忠、PetroulemBRUNEIの3社は、2006年3月にBMCを設立し、詳細な事業化調査を行なってきたが、このほど合弁事業に関する諸条件が確定し、最終決定した。 今回は投資規模が大きく、投資回収が長期にわたるため、国際協力銀行を中心とする銀行団から、同国初となるプロジェクトファイナンスによる資金調達を行なう。 ファイナンシャルアドバイザーには三菱東京UFJ銀行を起用。プラントは三菱重工業とフルターンキーベースでの建設契約を締結した。 メタノールは多くの川下製品を持つ基礎化学品の一つで、世界需要は現在、年間約36百万トンに達しているが、今後も年率3%の成長が見込まれ、とくに日本を含むアジア市場では、経済成長に伴う高い伸びが期待されている。 【合弁事業の概要】 (1)出資比率 : MGC 50% PB Petrochemical 25% 伊藤忠 25% (2)生産能力 : 日産2,500トン(年産850,000トン) (3)生産技術 : 三菱(MGC/MHI)メタノールプロセス (4)事業立地 : ブルネイ・ダルサラーム国 スンガイ・リアング工業地区 (5)天然ガス供給者 : Brunei Shell Petroleum Company Sdn Bhd(BSP) (6)製品引取権者 : MGC (7)建設完了時期 : 2009年第4四半期 (8)商業生産開始 : 2010年第2四半期 (9)資金調達方法 : 国際協力銀行を中心とするプロジェクトファイナンス(予定) (10)従業員数 : 約160名(現地採用従業員) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1176358543.pdf |