2007年04月13日
三井化学、エラストマー製品の値上げを発表
自動車・産業材向け6製品をキロ22円引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は13日、自動車・産業材向けのエラストマー製品6品目の販売価格を4月23日出荷分から国内向けも海外向けもともに引き上げると発表した。
 
 対象となるのは、エチレン・プロピレンターポリマー「商品名;三井EPT」、オレフィン系熱可塑性エラストマー「同;ミラストマー」、アルファーオレフィンコポリマー「同;タフマー」、接着性ポリオレフィン「同;アドマー」、ポリブテン1「同;ビューロン」、潤滑油・軽油・樹脂・ゴムの添加剤「同;ルーカント」の計6品目。
 
 上げ幅は、国内向けが1キログラム当たり22円。海外向けがトン当たり200ドル。国内向けのアップ率は製品によって異なり、最も低い製品で5%、高い製品で10%となる見通し。輸出価格(CIF価格)については、EPTの場合で同3,000ドルを目標にしていくという。
 
 国内向けの上げ幅を同22円に設定した理由については、4〜6月期の国産ナフサ価格が1キロリットル当たり5万6,000円に引き上げられることが確定的となったのに伴い各樹脂の原料価格が1キログラム当たり12円上昇するのに加えて、ユティリティコストと潤滑油や安定剤さらには第3成分等の副資材費が合計同10円高となるのが避けられなくなったからと説明している。 
 各樹脂とも需要が内外ともに活発で、このため同社の設備は全てフル稼働の状態にあるという。しかし、原燃料費や副資材費等の高騰が必至となってきたため現在の価格レベルで安定供給を維持していくのは不可能と説明している。