2007年04月17日
SMの出荷も3月は前年を大幅に上回る
国内向けは12%増で4ヵ月ぶりの前年超え
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が17日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の3月の出荷数量は288,517トンで、前年同月の実績を22%上回った。国内向けが主力のPS向けの需要の拡大によって前年同月比12%増の150,291トンとなったのに加えて、輸出が中国向けを中心に同35%増の138,226トンに拡大したことによる。

 国内向けは4ヵ月ぶりの前年同月超えとなった。PS向けが27%もの伸びを遂げたのが大きく寄与している。

 こうした結果、1〜3月期の総出荷数量は893,528トンとなった。前年同期の実績を7%上回っている。輸出が3月の大幅増もあって同期トータルでも13%もの伸びとなったことが大きく作用している。国内向けも3月のPS向けの大幅増がきいて2%増となった。

 生産は、3月が288,253トンで前年同月比32%増、1〜3月期トータルが897,006トンで前年同期比9%増となっている。3月の前年比伸張率が特に大きかったのはSMメーカーの定修による運休プラントが少なかったため。
 月末在庫は106,585トンで、前年同月を3%上回っている。しかし4〜5月に定修が集中するので、比較的短期に縮小すると見られている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1176785476.tif