2007年04月20日
L-LDPEの1Qの出荷、かろうじて前年超え
国内向けの伸び悩みを輸出の大幅増がカバー
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)の1〜3月期の総出荷数量は約231,500トンとなった。前年同期の総出荷数量は約230,700トンであったので、今年1〜3月期の伸び率は0.3%ということになる。

 同じポリエチレンの一つの高圧法低密度ポリエチレンは1.1%減、またHDPEは0.7%減となっている。したがって、PE3品種の中でL-LDPEだけは小幅ながら一応のプラス成長を遂げたことになる。

 ただし、国内向けは195,800トンで前年同期の横並びとなっている。最大消費品種であるフィルム用が前年同期を1.4%下回る137,400トンにとどまり、また電線被覆用も3.6%減と低迷したことが大きく響いている。加工紙用が2.1%、射出成形用が1.9%、パイプ用が12.4%、中空成形用が15.6%それぞれ増えたものの、絶対量が小さいため全体を押し上げるまでに至らなかった。

 一方の輸出は35,700トンで前年同期を2.3%上回った。3月の輸出が前年同月比17.3%増の15,300トンに大きく膨らんだのがきいている。

 こうした結果、同期における低密度ポリエチレン全体の出荷に占めるL-LDPEの比率は51.9%となった。うち国内向けのL-L化率は50.7%、輸出のL-L化率は59.4%となっている。前年同期に比べると出荷合計は0.4ポイントアプ、国内向けはイーブン、輸出は2.6ポイントアップとなる。