2007年04月20日
電気化学、シンガポールのポリスチレン第2期工事が竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:電気化学工業
竣工を祝う電化グループ首脳陣

 電気化学工業(川端世輝社長)は20日、シンガポールのポリスチレン第2期増強プロジェクトが完成し、19日、デンカシンガポールプライベートリミテッド(DSPL)主催による竣工式が行われたと発表した。シンガポール貿易産業省幹部ら150人を超える来賓が出席した。

 同社はスチレン系樹脂をコア事業ととらえ、アジアを中心とする旺盛な需要に対応するため、DSPLセラヤ工場内の高分子量ポリスチレン樹脂の生産能力を増強した。設備は従来の年産9万5千トンから20万トンに倍増した。

 さらに、ペットボトルのシュリンクラベル用途で高いシェアをもつSBC樹脂「クリアレン」年産4万トンと、透明樹脂(MS樹脂)同6万トンの製造プラントをそれぞれ新設、稼動開始した。所要資金は、別途工事していた溶融シリカフィラーの第4期増強分と合わせ約80億円。

 今回の増強により、シンガポールは今後は中国、アジアだけでなくヨーロッパ、アメリカなどグローバル市場に対応する供給拠点としてさらに重要性を増すことになる。

 なお電気化学は、同じくシンガポールで進めていた溶融シリカフィラーの第4期増強工事が完成し、19日、子会社デンカアドバンテックプライベートリミテッド(DAPL)主催の竣工式を開催した。球状タイプフィラー年産13,000トン体制を確立した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1177053368.doc